シグナルログ
SIGNAL LOG

説明できない居心地の悪さ

それでもおかしいと、確かに感じた

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誰かにこの居心地の悪さを話したら、たぶんこう返ってくるでしょう。

「その人が何をしたの?」

ところが、説明するのが難しい。とくに何があったわけでもありません。ただその人の前にいると、なぜか自分が小さくなる感じがして、連絡が来るとなぜか気分が先に変わる。何かおかしいけれど、はっきりと言葉にできません。

だから結局、こう結論を出してしまうのです。「私が敏感なんだろうな」。

でも、説明できないからといって、その感覚が間違っているわけではありません。

体は言葉より先に気づく

私たちの体と感覚は、脳が言葉に整理する前に先にシグナルを送ります。何かが安全ではないという感じ、この人の前では気をつけたほうがいいという感覚。それは言葉で説明されなくても、実在する情報なのです。心理学では、こうした体の直感を「身体的マーカー」と呼ぶこともあります。肩がこわばる、呼吸が浅くなる、会話のあとになぜかどっと疲れる——どれも体が先に気づいたサインです。

説明できないほど、古いシグナルかもしれない

むしろ「なぜ居心地が悪いの?」を明確に説明できないとき、その居心地の悪さはもっと古いシグナルかもしれません。すでに馴染んでしまって、理由を忘れた居心地の悪さ。あまりに何度も経験して当たり前になった感情は、かえって言葉でつかみにくいものです。説明できないのは感情が弱いからではなく、それだけ深い、あるいは古いという意味かもしれません。

居心地の悪さとの付き合い方

この居心地の悪さを、無視もせず、大きくしすぎもしない中間地点が必要です。まずは「いつ、誰の前で」その感じが来るのかを、軽くメモしてみてください。特定の人・特定の状況で繰り返されるなら、それはあなたの気質ではなく、その関係が送るシグナルである可能性が高いのです。すぐに関係を切れという意味ではありません。ただ、その前で自分がどんな状態になるかに気づくだけでも、振り回される度合いは小さくなります。

ひとつだけ覚えておけば十分です。居心地の悪さは「この人が悪い」という判定ではなく、「いま、この場が自分には楽ではない」という情報だということ。その情報を認めるだけでも、自分を責める癖が少し軽くなります。理由を完璧に説明できなくても大丈夫。感覚は証拠がそろう前に先に届くもので、その先に届いた感覚が自分を守ってくれることも多いのです。

説明できないからといって、感じ方が間違っているわけではありません。あなたが感じていることは、十分に有効です。

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